<制作のテーマ>
「手絞り技法の展開を模索する」
伝統的な金属の加工方法の一つに、一枚の平らな金属板を槌で何度も打ち叩くことで立体に変形させる、手絞り技法があります。槌で叩き続けることで、徐々に変化していき、その過程で様々な表情をみせる金属の面白さや不思議さにひかれて、この技法の展開を模索して制作をしています。何千回、何万回と金属を叩き続ける、こつこつとした作業を繰り返す中から、金属の魅力的な表情を見つけていきたいと考えています。

INFORMATION

木瀬 浩詞

WORKS / PRODUCTS

銅の斧跡
銅の斧跡
一枚の平らな銅板に斧跡を付け、槌で叩くことで器形にし、表面には漆を焼き付けています。
銅の折跡
銅の折跡
一枚の平らな銅板に折跡を付けることで皿形にし、表面には漆を焼き付けています。
銅の絞跡
銅の絞跡
一枚の平らな銅板に真鍮の円板を付け、槌で叩くことで器形にし、表面には漆を焼き付けています。