人は工芸に「用」だけを求めたのではなく、「美」を求めた。つくり手は求められた「美」に対し、「つくる」喜びを手に入れた。この関係が「人間」と「もの」を繋げる高い芸術精神を育んできた。その環境にものつくりとして身を置けることに喜びを感じる。

WORKS / PRODUCTS

湯のこもるカタチ
湯のこもるカタチ
鉄を鍛金技法により制作。鉄鎚による叩き出しと溶接により加工。表面は漆焼付け加工。
それぞれの風景
それぞれの風景
壁面に鉄製のフレームを絵画のように飾れる物として制作。2面のフレームをずらして重ねることで、影と鉄素材の複合的な陰影を楽しめる物として制作。また表面は錆びを施すことで、鉄本来の味、存在感を愛でるものとした。
「侘び」と「錆び」の花器
「侘び」と「錆び」の花器
野に咲く、ほんの一輪の花を、やさしく気軽に生けられる物として制作。スクエアーを少し崩した立体をベースとし、無機質な物をごく自然に飾れるよう制作。フレームは軽量化を試み、ピンでも止められる物とした。