古代からの日本の自然の原風景の一つに竹林があります。朝の陽光の下、葉の露も瑞々しくきらきらと輝く様や、降りしきる雪の中で、じっと耐えるように静まっている様など、季節ごと時間ごとの風情を見せ、日本人の情緒を育み続けています。そのように日本人にとって最も身近な植物の一つであり、精神の依り代であり続けている竹は、しなやかで加工しやすく、伝統の技を使えば、様々な形に編むことができます。そして、作り手が日本人の知恵や繊細な心を素直に表現することのできる素材であると思います。ですから、竹を割り、ひごを編む一つ一つの作業工程の最中だけでなく、暮らしの中に竹が活かされているのを見るとほっとし、本当にうれしくなります。そんな気持ちを大切に、この手仕事をずっと続けて行きたいと思っています。そして日本人の竹に寄せる心や情緒をもっともっと知り、感じて作品に籠めていきたいと思っています。

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茶籠
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てふきかご
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Bamboo Marche
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