石川県及び金沢市の希少伝統工芸である「加賀竿」は、堅牢性、耐久性に優れることで有名です。その強さの根拠となる工法として、高温での火入れが挙げられます。竹素材に高温で火を入れることで、より丈夫で伝導性の良い竿が出来上がります。また、玉口(竿を継ぐ口の部分)を絹糸・麦漆・銀粉等を使用し竿を補強する方法や、鮎竿に施されている段巻きも堅牢性を確保する大切な工法です。また、加賀竿は、塗装・穴埋め・接着等にすべて漆を使用して製作することも特徴の一つです。製作工程も100工程を超え、短いもので3か月、長いものでは1年以上の時間をかけて製作します。また、最近は、伝統的な鮎竿の他にルアー竿、フライ竿、テンカラ竿、タナゴ竿や海竿等の新しい竿の製作に積極的に取り組んでいます。

【作品・商品の取り扱いショップ・ギャラリー】
・加賀竿工房 白峯
・目細八郎兵衛商店
・石川県伝統産業工芸館
・金沢・クラフト広坂

INFORMATION

加賀竿工房 白峯
  • 住所
    921-8142 金沢市光が丘2丁目134番地
  • TEL
    090-3296-2442
  • 営業時間
    8:00~17:00
  • 定休日
    年末年始を除く毎日

WORKS / PRODUCTS

「加賀竿 鮎竿」白峯作(中村滋作)
「加賀竿 鮎竿」白峯作(中村滋作)
伝統的な加賀竿の技法をすべて使い製作した鮎竿です。真竹、女竹、矢竹、布袋竹の4種の竹を使用。
「加賀竿 テンカラ竿」白峯作(中村滋作)
「加賀竿 テンカラ竿」白峯作(中村滋作)
伝統的な加賀竿の技法を用い製作した新しい加賀竿。穂先に布袋竹・胴部は矢竹を使用。グリップはコルク使用。
「加賀竿 フライ竿」白峯作(中村滋作)
「加賀竿 フライ竿」白峯作(中村滋作)
伝統的な加賀竿の技法を用い製作した新しい加賀竿。スズタケ・真竹を使用して製作。