石川県の希少伝統工芸である加賀象嵌の技法を中心に作品を制作。武具や馬具への装飾として使われていた技法を現代の生活に落とし込み、アクセサリーや小物など様々なアイテムを展開。「使用して初めて完成する作品」をテーマに、作品そのもので完結するのではなく、使用する人のイメージを重ねやすいよう、余白のある作品制作を心がけている。また従来の加賀象嵌の技法のみにとらわれず、新しい象嵌の技法も追求。金沢市米泉町に工房を構え、1時間~1日の体験教室や長期での彫金教室を開講し、加賀象嵌の普及にも力を入れている。

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笠松 加葉

WORKS / PRODUCTS

朧銀象嵌香合「白樺林」
朧銀象嵌香合「白樺林」
毎年春に訪れている八ヶ岳の白樺林の冬をイメージした香合。数種類の四分一を使用し、雪が降り積もる中でも静かに春を待つ白樺林の静寂と力強さを、重ね象嵌という技法をベースに表現した。
象嵌香合「蜜蜂」
象嵌香合「蜜蜂」
蜂というと、人を刺す凶暴な虫というイメージが強いが、実際は温厚な蜜蜂の愛らしさをテーマに制作した香合。加賀象嵌で使用される色金(銅合金)をふんだんに使い、より温かな印象を目指した。
象嵌2wayブローチ「まどろみ」
象嵌2wayブローチ「まどろみ」
金沢市ふるさと納税の選定品となっている作品。女性が花畑の中でウトウトとまどろんでいる様子をモチーフにしたブローチ兼ペンダントトップ。髪の毛や表情は毛彫という技法でまつげの一本一本まで表現している。